「いっぽ」踏み出したその先で

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初回の取材を終えて

「今まで永く触っていて、漆の良さは語りつくせない程ある」。室瀬先生もそう話すように、私たち漆屋も含めて、使っている人は皆、漆に魅了され、時に翻弄されながらその魅力を実感しているはず。その素晴らしさを漆を知らない人にも感じてもらいたい。それにはどうすれば良いのか。冒頭で紹介した「こども園ゆりかご」のような取り組みをより多くの人に知ってもらうこと。漆掻き職人・漆屋・漆の使い手・問屋・小売店・そして消費者。漆が大好きな一人ひとりが自分たちの持ち場で漆の魅力を伝えていくこと。地道だけどそれが必要。私たちはその第一歩としてこの冊子を作りました。

新しい艶のあるお椀も、使い込んで漆が剥げたお椀もそれぞれに味があり思い入れがある。使っていけば愛着が沸き、大切に使う。漆はそういう気持ちを思い出させてくれる素晴らしい素材です。漆のことをまだ知らない皆さん、この冊子を通して少しでも漆について興味を持って頂けたとしたら、とてもうれしいです。

堤 卓也  /  堤淺吉漆店 

 
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